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投資
2017-01-30
円が安全資産である理由


日本の「円」は世界的に「安全資産」とみなされています。
それゆえ不景気や政治の不安定などいわゆる「リスクオフ」時には円が買われ、円高となる傾向にあります。
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不景気(リスクオフ)で円高、好景気(リスクオン)で円安になる理由


ではなぜ円が世界的に安全資産とみなされているのでしょうか?
今回は「円が世界的に安全資産である理由」について解説していきます。


日本は超安全・超健全な国である

日本は借金大国とか、財政赤字などと言われ、財政的に危ないようなニュースを良く見ます。
国家の財政が危機なのに、その国家が発行する「円」が安全資産というのは違和感を感じます。

しかし、日本は世界的に見れば「超安全」「超健全」な国なのです。



日本の負債額(借金など)は約1,000兆円と確かに巨額で、報道ではこの負債額ばかりがクローズアップされています。
しかし借金の額だけに注目していては本当の姿は見えてきません。
その借り入れたお金の使われ方や借り入れの中身、総資産を含めた「貸借のバランス」など総合的な見方が重要となります。


民間企業だって銀行から借り入れをして経営をしています。
借り入れた資金を研究や設備投資に回すなどうまく活用して利益を出し、事業を継続させているのです。
無借金経営は確かに理想的ですが、借り入れを0にすることより、事業を成長させたり、継続させていくことのほうがはるかに重要なのです。

国だって同じで、借金があっても、それを活用して国が継続してくことができれば何の問題もありません。
借金を完済しなければならないような報道、また「国民1人あたり800万円の借金」などと不安をあおるような報道は的外れです。

国にお金を貸してくれる人がいる&借金が返済不能(いわゆるデフォルト・債務不履行)にならない限りは国家は継続していけるのです。
(民間企業だって、どれだけ赤字を出しても、銀行がお金を貸してくれる&資金繰りがつく限りは倒産しません。)

ここで、「いずれ借金が返済できなくなるのでは?」という疑問を持つ方がいると思います。

結論から言うと、現状ではその心配は全くありません。

それは、日本の借金は国内からの円建ての借り入れがほとんどだからです。
日本は自国で円を発行できる「通貨発行権」を持ちます。
そのためいざとなったら円を増刷して返済ができるので、債務不履行になることはあり得ないのです。



実際にはそんな無茶なことはしませんが、この通貨発行権を担保にほぼ永続的に国債が発行できるため資金ショートすることはないのです。

この点では、自国で通貨発行権を持たないEUの国々は弱いと言えます。
(ユーロの発行権は欧州中央銀行にしかありません。)

ギリシャは貿易赤字国でお金がどんどん海外へ流出しましたが、自国に通貨発行権がないため国内のお金がどんどん不足し、また海外からの外貨建ての借り入れに頼らざるを得ない状況となったのです。


海外に対しては、日本は債権が債務を上回っており、25年連続で世界一の債権国となっています。(2015年時点)
経済大国であるアメリカは、実は世界一の「対外債務国」です。
(海外に対する債務が債権を大きく上回っている状態。)



欧州ではドイツは債権国ですが、イギリス、フランス、イタリアは債務国です。
(欧州内でも強い国・弱い国があり、欧州全体で見ると不安定な共同体です。)

こうした点も踏まえて見ると、日本の借金は非常に安全な借金と言えるのです。


さらに、別の見方をしてみます。
日本国の貸借対照表(バランスシート)は債務超過(資産を全部売っても負債が返せない状態)です。(2014年時点)

民間企業(特に中小企業)であればこの状態では売上は低迷しており、銀行からの追加融資も難しいでしょう。
資金繰りがつかなくなり、そのまま倒産ということも十分あり得る非常に危険な状態です。

しかし国家にはこのロジックは当てはまりません。
それは、日本政府には「徴税権」(増税や新たな税金を作る権利)があるためです。

日本国は徴税権を行使することで収入(企業で言えば売上)を自分の意思で生み出すことができるのです。 それに加えて国内からの借り入れを行えば、資金繰りがつかなくなること(財政破たん)は考えにくいのです。

元財務官僚で経済学者の高橋洋一氏は、この「徴税権」は、「見えない資産」として計上できるため、日本は債務超過ではないと主張しています。


さらに日本は政治的にドラスティックな変化(クーデターや革命など)が起こりにくく安定しています。
治安的にも紛争や戦争が起こらず平和です。

極めつけは日本の技術力、工業の強さ。



日本は自動車をはじめとした工業製品を輸出できるので大きな貿易赤字になることはありません。
ギリシャは農業国でありながら農産物ですら輸入に頼る輸入超過(貿易赤字)の国でした。
そのためお金がどんどん海外へ流出したことが財政危機の一因です。


このように、政治・経済・治安・産業など総合的に見て日本は「超安全」「超健全」な国家なのです。
その日本国が発行する円は、世界のどの通貨より紙切れになる可能性が0に近いと考えられます。
これが円が世界的に安全資産と考えられている理由です。


世界の三大通貨はドル、ユーロ、円 と言われています。



しかし、ドルはトランプ大統領の独裁的な政策で先行き不透明。
ユーロもブレグジット,移民難民問題,EU内格差などの諸問題を抱え、この先どうなるか分かりません。

やはりしばらくは世界的に「円」が安全資産とみなされていくと思います。






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管理人はメーカーや商社に勤める、アラサー3人組「Sousei's」

20代の間のリストラ・結婚(離婚)・転職・Uターン…etcなどの様々な経験や、 食わず嫌いだったけど始めてみてよかったという体験をもとに、 「20代で始めるべきこと」を紹介してきます。

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